ある長続きW不倫カップルの現実(3)好いた惚れたってどこの星の話?

不倫ものがたり

お互いが他の人に浮気して不倫の上塗りをした後またなんとなく会うようになった私たち。私は生活ステージが変わりました。

長いこと別れもせずにいると付き合い始めだったら絶対言えないようなことも平気で言えるようになってしまいました。

※これは旧サイトからの転載加筆記事です。

7年目 W不倫から普通の不倫に

私の不倫とは関係なく家庭内別居で超険悪だった暴君夫と離婚がやっと成立しました。実際には1年半の別居を経ての離婚でしたが。

離婚に至るまでの詳細は不倫に関係ないので割愛します。

いついかなる時も自分だけが正しいと思っていた夫は別居が長引いても離婚に至るとは思ってなかったようでした。自分都合思考も極まれりです。

離婚を進めるための話し合いの場を夫の姉が作ってくれ、義母に「○○(夫)がどこかに出て行ってあんたが戻って来てくれたらいいのに」と泣かれた離婚でした。

私はシングルになった

かくして私は再び嫁入り前の娘さんのばったモンになりました。彼に離婚したことを伝えると、「ま、頑張れよ」という定型文みたいな返事でした。

冷たいようでもありますが、私の立場以外何が変わるわけもないので「頑張れよ」くらいしか言いようもなかろうと思います。

私は離婚を機にフルタイムで仕事を始めたので、彼と会う機会は以前より少なくなりました。

時間を作ろうと思えば作れましたが、疲れていてあまり積極的に会いたいとは思いませんでしたし、たまに会ってもお茶してまたねという感じでした。

不自由なW不倫の頃の方が頻繁に会ってたというのも妙な話ではあります(笑)相変わらず私たちはアドレスの交換をしてなかったし、会わない間に連絡を取ることもありませんでした。

7年も付き合ってながらお互いのアドレスも知らんというのは普通じゃないといえば普通じゃないですが、私たちにとってはそれが当たり前でした。

8年 私は気づかなくていいことに気づいた

付き合い8年にはいる頃、私は体調を崩してフルタイムの仕事をやめざるを得なくなりました。

この頃、Nくんと別れてから初めてTくんの誘いに乗ってホテルに行きました。そーゆーことがしたかったわけではないのですが、時間もあるし まあいいか というノリです。

ホテル
※私が行ったホテルではありません

そういえば、ホテルってどこ行っても同じ匂いがするよね。

しかし、ホントは行かなきゃ良かったのかも知れません。

別れた不倫彼2号のNくんは知的分野は空っぽでしたが女性を悦ばせるのが好きな人でした。

それ故にTくんと久しぶりに肌を合わせてみて独りよがりなヘタクソさをはっきり認識してしまったのです。

そーゆうことを比較するのは失礼なことだと分かっちゃいます。でもそう思っちゃったんだから仕方がない。

私は基本的にえっちはしなくても平気な人です。するなら気持ち良くないと意味がないと思ってますし、ヘタクソなえっちの相手をするのは時間の無駄だと感じます。

付き合い始めた頃、あんなに恋しくて切なかったのは一体何だったんだろう。恋に落ちたと脳みそが思ったときに何らかの有害な物質が分泌されて感覚を麻痺させていたとしか思えない。

9年 嫌な気持ちが瓶の底の滓のようにたまっていく

私は前年に仕事を辞める原因となった体調不良が相変わらずだったので、勤めに出ずに在宅でできる仕事を始めていました。当時、元夫が経済DV男だったため生活のために作った借金がまだ残っていました。

貯金ゼロ慰謝料なしという無謀な離婚をした私は、精神的には解放されて楽になったので後悔はありませんでしたが、生活は結婚していた頃よりさらに苦しくなっていました。

一方でTくんは相変わらずあれ買ったこれ買ったあれが欲しいこれが欲しいと、物欲全開の話をしていました。

人間、お金がないと気持ちがすさみます。彼は私がどういう状況なのかを聞きませんでしたし、私もあえて話しませんでした。私の懐具合が苦しいのは私の問題なので、経済援助を申し出ようという考えはありませんでした。

しかし、さすがに日々の暮らしに汲々としている状況で無駄遣いしまくりの話を聞かされても面白くもなんともありません。

彼がまた会うたびホテルに行きたがるようになったのもイヤでした。面白くもない話を聞かされて独りよがりなえっちの相手をするって、一体なんの罰ゲームだよっあーもう、イヤなことだらけ!

黙っていてもわからんだろうと、「わたくしはえっちをしたくないんです!」と宣言しました。その宣言で彼が離れていくのならそれでよしと思いました。

ついに私は爆発する

ところが、彼の頭は物事を都合よく捉える仕組みになっているらしく、えっちをしたくないのはその日だけで、次に会ったときはいいだろ♪と受取ったようです。あまりのおめでたさに呆れるを通り越して感心してしまう。

学習能力がない+甘えれば私が言うこと聞くだろという態度が気に食わないので、「会える?」と連絡が入っても断るようになりました。

半年か1年くらい着信放置か「会える?」「忙しい」を繰り返した頃だったでしょうか、「今日は話をするだけだから」と言うので、やっと学習したかと指定された喫茶店に出向きました。1時間くらい話をした後「ちょっと車で話そう」と彼は言います。

私:「ホテルには行きませんよ」

Tくん:「わかってるって」

私:「君は信用できない」

Tくん:「だーい丈夫だから」

ところが、彼はそのままホテルに車を滑り込ませました。わたくし 大爆発。

あーすっきりした(笑)何日も便秘してたのがすぱーっと出たときのようだ。どヘタクソなえっちの相手なんかしたくないんだよ!とまでは言わなかったのはせめてもの思いやりです。

彼は「悪かった」と言って入室せずにホテルを後にしました。

永遠に続く恋心なんてない

♪また君に恋してる いままでよりも深く と坂本冬美がしっとり歌ってますが、長く続いてなおも魅力的だと感じる部分を見つけられる関係ってすばらしいと思います。

と、同時に、それってほとんど夢物語だよなとも思います。長く付き合えば付き合うほど、嫌なところの方が目に付く。ああ、まるで夫婦生活のようだ。

こうして私たちの長かった付き合いにピリオドが…打たれなかったんだな、これが(苦笑)

私たちの奇妙な関係はあり得ない方向に進みます。

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